旦那の浮気の証拠を見つけた。許すか離婚か迷った時にすべきこと

夫が浮気をした時、妻が感じる気持ちは千差万別です。浮気を許せる女性がいれば、どうしても許せない女性もいます。また、離婚したいと思う女性がいれば、できれば離婚は回避したいという女性もいます。

子どものこと、経済的なことなどさまざまな条件を勘案したうえで、「離婚」の可能性が浮上したならば、それに向けた準備をする必要があります。浮気を示す証拠を握ったなら、慌ててはいけません。ベストのタイミングでその切り札を使うことが重要なのです。

浮気かも?怪しいと思った時にとるべき行動

夫の浮気は忘れたころにやってきます。夫や夫の身の回りに変化が起こっている兆候を見逃してはいけません。

  • 最近、仕事の帰りが遅くなった
  • 今までなかった出張をするようになった
  • オシャレになり、身だしなみに気を使うようになった
  • 休日に1人で外出するようになった
  • 急に優しくなった
  • プレゼントやお土産を買ってくるようになった
夫に変化が訪れていると知ったとき、まずは浮気や不倫を疑う女性が多いでしょう。しかし、ここで慌ててはいけません。普段とは違う行動や身なりなどの変化が、必ずしも浮気とは限らないからです。

夫の変化に動揺してしまい、夫への疑いの言葉をかけたとします。しかし、実は浮気などではなく、仕事を一生懸命頑張っていたり、妻であるあなたのことを思ってしている行動だとしたら、どうでしょうか。

浮気を疑っているような言動をしてしまうと、あなたへの愛情が一気に冷めてしまい、取り返しのつかないことになってしまう恐れがあります。

まずは落ち着いて、事実関係を確かめることが重要です。夫婦間のコミュニケーションの時間を増やすなどして、いつも以上に夫に関心を持つことです。変化を見逃さないようにアンテナを立てるようにしましょう。

浮気を疑う気持ちがパニックを招き、優しさや思いやりの気持ちを忘れてしまうと、夫婦の信頼関係を粉々に壊してしまうリスクがあります。感情的になって責め立てるのではなく、夫の変化の背景を探ってみることが大事です。

もしも浮気だったら許せない?許す条件は?

レス

アンテナを立てて観察をした結果、残念ながら、やっぱり夫の行動が怪しく、浮気の可能性が極めて高いと感じたならば、次にするべきことは自分の気持ちと向き合い、冷静に考えることです。

自分の気持ちと向き合った結果、愛情が一気に冷めていると感じたり、夫に対して嫌悪感を抱いたり、汚いとさえ感じていたら、夫の行為を完全に許すことは難しいかもしれません。

ですが、離婚を決意する前に、ひと呼吸置いてみることが、事態を好転させるチャンスにつながるかもしれません。つまり、夫がなぜ、浮気という裏切りの行動をとったのかを考えてみるのです。

例えば、自分自身が子育てなどでイライラしていたり、夫とのスキンシップを拒否したり、夫を遠ざけるような行動を取っていたなら、夫が浮気に走った原因につながります。

ここで重要なのは、たとえそのような行動があったとしても、自分を責めたりしないことです。夫が浮気をした原因を探る目的は、どちらが悪いか白黒つけることではありません。

原因がわかれば、それを改善することで、事態が好転する可能性が高いからなのです。もし、夫の浮気の引き金になったのが、妻の行動にあるのなら、お互いに話し合い、改善の意志があることを伝えます。そうすれば、夫婦関係は改善の方向に向かう可能性があります。

浮気を許す条件チェックリスト

  • 初めての浮気(常習性がない)であること
  • 浮気をされた理由が理解できること
  • 夫への愛情が残っていると感じていること
  • 夫のいいところに目を向けられること

離婚の可能性があるなら、証拠を突きつけるのはNG

一方で、よくよく考えてみたけれども、夫の裏切り行為に同情すべき理由が見当たらず、本人にも反省の意志もないような場合は、離婚を視野に入れた準備が必要になってきます。

もし、少しでも夫を許せない気持ちがあるのなら、浮気の証拠を見つけた時に、すぐに証拠を突きつけて、問いただすようなことをするのは得策ではありません。

証拠固めをしようとしても、相手はガードを強くしてしまい、決定的な証拠を手に入れづらい状況を作ってしまうからです。

離婚を進める可能性が少しでもあるのなら、手に入れた証拠は慎重に保管する必要があります。どんなに証拠を揃えていても、いざ、離婚に向けた交渉が始まると、相手は否定に転じる可能性もあります。

少しでも多くの証拠を集めて、相手が言い逃れできないように外堀を埋めていくことが効果的です。小さな証拠でも、数を集めていけば、効力が強まることを踏まえておきましょう。

一方で、夫とのやり直しを進めたい気持ちが強い場合、泥沼になる前に浮気を早く止める必要があります。夫婦の話し合いの場を設けて、関係の修復を図らなければいけません。やり直したいのか離婚を進めたいのか、あなたの意思を固めたうえで、次の行動を決めなければなりません。

浮気の証拠を破棄するリスクとは

浮気の証拠

浮気を見つけた場合、なんとか修復を試みたいと考え、あえて証拠を捨てて許す選択もあります。一度の過ちであれば夫婦で話し合い、夫が浮気相手と別れ、もう二度としないと誓ったら、むしろ早く忘れて気持ちを切り替えるために、掴んだ証拠も消してしまいたくなる気持ちも理解できます。

しかし、例えば夫が改心をせず、再び同じことを繰り返した時に、今度こそもう許せないと思ったとしても、証拠を処分してしまったことが痛手になってしまいます。「不貞行為」は離婚が認められる正当な理由であり、その証拠は慰謝料を請求するために必要不可欠なものです。

夫が浮気を繰り返す常習性を持っていた場合、離婚を決意したとしても、処分した証拠は戻ってきません。新しく証拠を集めるのは、相手が防御の姿勢を取ってしまうとハードルが高くなります。

浮気の証拠を簡単に処分して、忘れてしまうことよりも、もう二度と夫が浮気を繰り返さないための「お守り」として、保管しておくことも考えるべきでしょう。

「お守り」を手にし、余裕を持った気持ちで夫の言動を観察することができれば、相手の浮気の証拠は自然に転がり込んでくる可能性もあります。大事なことは、現実を直視し、夫とのやり直しの可能性を冷静に判断することです。

浮気相手の住所と名前は特定しておく

夫婦関係を修復し離婚をせずにすんだ場合も、あなたの心を傷つけた慰謝料を相手の女性に請求することができます。その場合、相手の氏名や住所を特定しておく必要があります。

氏名と住所がわかっている場合は、保管しておきましょう。また、弁護士を通せば、電話番号から相手の氏名と住所を調べることができるので、電話番号がわかる場合も保管しておきましょう。

SNSなどで知り合った女性と関係を持った場合は、偽名である可能性があります。そうなった場合、慰謝料の請求自体が難しくなってしまいまうこともあります。

自分で調べることが困難な場合は、探偵や興信所に調べてもらう必要が出てくるかもしれません。また、相手の女性が既婚者である場合は、いわゆる「W不倫」になり、自分の夫が浮気相手の夫から慰謝料を請求される可能性があります。

夫の浮気を許し、離婚をしないという決断をしても、相手の家庭が壊れ、その代償として慰謝料を請求された場合は、夫婦の家計をリスクにさらします。

そうした場合に、理不尽な思いがこみ上げ、やっぱり夫を許せないという気持ちに変わってしまうことも考えられます。自分が浮気をされた被害者であっても、不倫相手の家族にとっては、夫は許せない加害者であることを頭に入れておかなければなりません。

まとめ

夫が浮気をしているという疑惑が持ち上がったとき、許せない気持ちと心の動揺で適切な判断ができなくなってしまうことがあります。そうした時に、事実関係を直視し、冷静に物事を見極められるかが問われます。

夫とやり直したいのか、離婚したいのかという自分の気持ちは大切です。しかし、感情だけで先走ってしまうと、判断を誤り、後で取り返しがつかないことになってしまいます。

「夫が浮気しているのは事実か」「その原因は何か」「夫婦が再生できる可能性はどれくらいあるのか」ということを、冷静に判断しなければなりません。

離婚するにしても、やり直すにしても、事実を証明する「証拠」の扱いは重要です。証拠を握ったならば、一時の感情で捨ててしまうのは得策ではありません。証拠を持っていることが心の「お守り」になり、夫の浮気が再発した時のための「保険」にもなるはずです。