妊娠中の妻が妊娠中にヒステリックになった場合、赤ちゃんを迎える準備で幸せなはずの毎日が辛い日々になってしまいます。妊娠中は確かにイライラすることもあるのですが、それが一時的なものなのか、元々の性格に問題があるのかを考えましょう。
- 夫のサポートで落ち着きを取り戻せるケース
- 心のケアが必要なケース
- 元々の性格が自己中心的なケース
妊娠中のヒステリー妻。夫の対応でおさまるかも?
ホルモンバランスの崩れなどを理解してあげる
女性は妊娠すると、ホルモンバランスが崩れたり、体調の変化に苦しみます。また、出産を控えて精神的に不安定になることもしばしばです。女性にとって妊娠は大変な出来事なのです。夫は、できる限りの力でサポートし、母子ともに健康で出産を迎えられる準備をする必要があります。
男性は妊娠を体験できないために、妊娠の本当の大変さを実感できることはありませんが、妊娠した女性がどのような辛い状態になるのかを頭の中だけでも理解しておくと、対策の参考になるはずです。
ホルモンバランスの変化がもたらす症状として、イライラや情緒不安定になることがあります。こうした辛い状況を「妊婦には不可欠な体の変化が順調に訪れているんだ」と冷静に受け止められるかどうかは、本人の自覚と周囲の協力が欠かせません。
妊娠中は、つわりや体重増で妻のイライラ度高まる
さらに体調の変化も訪れます。妊娠初期に多くの女性を悩ませるのが「つわり」です。吐き気やムカつき、頭痛などが代表的な症状です。ひどい時は、ごはんが炊飯器で炊けるときの匂いを嗅ぐだけで吐き気がして、何も食べられなくなったりします。
安定期に入れば、お腹が膨らみ始め、妊娠期間中は体型が変わります。その影響で、腰痛や腹痛、頭痛、起こったり、頻尿や便秘に悩まされたりします。こうした中で、体重が増加し、体系が丸みを帯びてきたりすると、イライラが募って、「どうして私ばっかりがこんな目に」と腹を立ててしまうこともあります。
抜け毛や肌荒れに悩まされたりしても、自分に合った解決方法を見つけるのがたいへんです。昔から使っていた市販薬も利用できないケースも少なくありません。悩みが解決できないと、フラストレーションはさらに高まります。
心のケアが必要なケースは、心療内科への受診も視野に
このように、個人差はありますが、女性が妊娠するということは大変なことに見舞われるケースが少なくないのです。こうした辛い思いを乗り越えて、子どもを授からる喜びが一層高まればいいのですが、なかには、その辛さに耐えかねて、パニックになったり、八つ当たりしてしまうこともあります。
もし、ヒステリー妻に妊娠の影響が強く出てしまった場合、夫が対処するのには、たいへんな苦労が伴う可能性もあります。それは、夫が妻にケアしてもらえないといった次元のものではなく、ひどい時は暴力やモノにあたるなど、ヒステリーがさく裂し始めるケースもあるかもしれません。
夫や家族のあたたかい対応があっても改善されない場合は、専門家に相談をすると解決の糸口が見つかるかもしれません。産婦人科への定期検診に夫が同伴して相談をしたり、心療内科を受診するという方法です。
ヒステリーを起こした後に、本人が「またやってしまった」「どうしてこうなるんだろう」など、悩んでしまっているようならば、マタニティーブルーや鬱の可能性もあります。その場合は専門家による心のケアが必要になるかもしれません。
ヒステリーの原因は妊娠じゃないかも?
妊娠の苦労を抱えた妻が、ストレスに耐えきれなくなった時、夫ができることは少ないかもしれません。しかし、家事や上の子どもたちに対する育児など、できることはやるという気持ちを忘れてはいけません。
そうでないと、妻が本当に苦しんでいて、それがゆえにわがままにさせているケースは大変多いからです。出産を終え、落ち着いてくると、元の優しい女性に戻るのならば、夫として、男として、「できることは何でもする」というのが、苦労を共にすると誓った妻に対する愛情であり、責務でもあるのです。
しかし、妻が元来わがままな性格である場合は、妊娠の苦労がすんだからといって、元に戻ってくることは期待できません。甘やかされて育って大人になった女性の場合、物事がうまくいかないことを他人のせいにするケースが少なくないからです。
しかし、わがままに育てられた女性が妊娠という大変な出来事に直面した時、周囲に八つ当たりして、手が付けられなくなることもあります。
ひどい場合は、妊娠して、苦しい目に合わせたのを夫のせいにして、根に持ち続けたり、生まれてきた子どもに当たってしまうこともあります。そうした場合は、残念ながら、妊娠のせいでヒステリーになったというよりも、もともとの性格が、自己中であったと理解したほうが自然です。
子育ては妊娠中に匹敵するほど、妻をヒステリーにさせる
妊娠してから、妻が実家に帰り、出産に備えるという「里帰り出産」は、仕事が忙しい夫にとっては、ありがたいことなのかもしれません。妊娠中に苦しむ妻を見ることもなければ、ヒステリーを起こして、八つ当たりされることもないからです。
しかし、この場合には大きなデメリットもあります。それは、夫が妊娠中の妻の状態を全く知らないために、妊娠中に経験するはずの「たいへんなこと」を全く経験しなかったことです。その場合、妊娠中の妻のヒステリーを受けた経験もないかもしれません。
ましてや、妻を実家に帰した後、一人暮らしで自分のペースで気楽に生活していたならば、妻が帰ってきた後の反動に対応するには、相当の覚悟が必要になりでしょう(ヒステリー妻だった場合に限ります)。
子どもを連れて、妻が里帰り出産から帰ってきた場合、夫にとって、そこからが大変な生活のスタートになるかもしれません。子育ては、妊娠中に匹敵するほど、女性をヒステリーにさせる作業だからです。
離婚を考えた方がいいかも?手が付けられない自己中ヒステリー妻
甘やかされて育った女性が、わがままなまま大人になって、妊娠の辛さに耐えられなくてヒステリーになるケースもあれば、自己中心的な考えで、夫をはじめ、周囲を振り回す自己チュー妻も、妊娠に伴い、ヒステリー度がパワーアップします。
何度も言うようですが、もちろん、妻の妊娠中に家事や育児をサポートするのは、夫として当たり前のことですが、自己中妻は、夫の都合も考えず、自分の都合だけでさまざまなことを押し付けるのが特徴です。
この場合は、夫が何でもかんでも妻からの要求を受け入れていくと、自己中妻の要求が歯止めがなくなり、夫のほうがパンクしてしまうケースもあります。振り回した挙句に、夫が手掛けた家事の仕事の結果に文句をつけ、夫を疲れさせます。夫は振り回されたことで仕事もうまくいかなくなり、家庭と職場の二重のストレスを抱える結果に追い込まれてしまいます。
まとめ
このように、妊娠は極めてたいへんな出来事です。ホルモンバランスが崩れ、体調の変化に苦しみ、イライラが募ります。その辛さがゆえにヒステリーを起こす女性はすくなくありません。多くの女性が辛い思いをすると言っても過言ではないのです。しっかりした女性でも、苦しさに耐えられなくなるケースが多いのに、もともと甘やかされて育って、わがままになってしまった女性が妊娠に直面した時、周囲に当たり散らすヒステリーになってしまうとたいへんです。
夫が献身的に支え、さまざまな面でフォローすれば、その気持ちが通じ、妻が元の優しい妻に戻るケースもあるかもしれませんが、戻らないケースがあるのも現実です。戻らないというか、もともとがわがままだったということなのかもしれません。
妊娠、出産、子育ては、自分のことだけを考えて、生活すればよかった時代と決別し、親としての責任を自覚し、家族のために生きるという新しい価値観を持たなければならない準備期間です。
個人差があるので一概には言えませんが、妻の体調次第では厳しい期間になるかもしれません。しかし、その苦労を乗り切ってこそ、本当の意味で、素晴らしい家族になれるのです。しかし、その苦しみを共有できず、ヒステリーに苦しむ毎日しかないのなら、離婚を考えるのも一つの手でしょう。