離婚を決意したとき、最も重要なのは、感情的にならないということだと思います。感情的になり、勢いで行動してしまった結果、例え悪いことをしていなかったとしても、不利な状況に追い込まれる場合もあります。離婚を有利に進めるためには、冷静さと戦略的な準備が不可欠です。
感情を表に出さず、粛々と準備を進める
離婚を考え始めたら、まず心に留めておくべきは「相手に悟られないこと」です。これは、たとえ普段から話し合いができる良好な関係性であっても同様です。なぜなら、離婚という現実が目の前に迫り、特に財産分与や養育費といったお金が絡んでくると、それまで理性的だった相手が豹変する可能性があります。
日常生活では協力的で理解のあるパートナーであっても、自分の財産が半分になる、あるいは継続的な支払い義務が発生するとなれば、人は自己防衛本能が働きます。「この人なら大丈夫」という思い込みは離婚を考えた時点で捨ててください。
証拠収集は離婚準備の生命線
離婚を有利に進めるために最も重要なのが、証拠と情報の確保です。具体的には以下のような情報を、相手に気づかれないよう計画的に集めていく必要があります。
財産関係の証拠としては、預貯金通帳のコピー、証券口座、不動産の登記情報、生命保険、退職金の見込額がわかる資料などが挙げられます。(別記事で詳しく解説します。)これらは財産分与の際に必須となる情報です。
収入に関する証拠も重要です。給与明細、源泉徴収票、確定申告書の控えなど、相手の収入を証明できる資料は、養育費や婚姻費用の算定に直結します。
さらに、離婚原因が相手の不貞行為やDVなどである場合は、それを証明する証拠も必要です。メールやLINEのやり取り、写真、診断書、警察への相談記録なども、できる限り保存しておきましょう。
途中でバレることの危険性
準備を進めている途中で相手に離婚の意図が伝わってしまうと、状況は一気に不利になります。最も懸念されるのが、財産隠しです。
預貯金を別の口座に移動させる、現金化して隠す、親族名義の口座に移す、会社に協力を依頼して給与の一部を別途保管してもらうなど、財産を隠す方法は数多く存在します。一度隠されてしまった財産を発見し、証明することは難しくなってきます。
また、相手が先手を打って別居を開始したり、有利な条件で離婚調停を申し立てたりする可能性もあります。離婚において「先に動いた方が有利」というケースは決して少なくないのです。
冷静さを保つための心構え
感情的にならないためには、離婚を「人生の新しいスタート」として前向きに捉える視点が必要です。過去の恨みや怒りに囚われるのではなく、これから築く新しい人生に焦点を当てましょう。
また、信頼できる第三者に相談することも効果的です。弁護士やカウンセラー、離婚経験のある友人など、客観的なアドバイスをくれる存在は心の支えになります。ただし、相談相手は慎重に選び、情報が相手の耳に入らないよう注意が必要です。
準備期間中は通常通りの生活を維持し、相手に不審感を抱かせないことも重要です。急に態度を変えたり、行動パターンを大きく変えたりすると、勘の良い相手なら何かを察知してしまうかもしれません。
まとめ
賢く離婚を進めるための心構えは、「冷静さ」です。どんなに良好に見える関係性であっても、お金が絡めば人は変わる可能性があることを忘れてはいけません。
離婚は人生の大きな転機です。感情に流されず、戦略的に、そして粛々と準備を進めることが、あなた自身とお子さんがいる場合はお子さんの未来を守ることにつながります!焦りすぎず、計画的に、進めていきましょう。

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