離婚を人生の終わりではなく、再スタートにするためには

離婚には大きな犠牲が伴います。経済的に犠牲を払う場合もあれば、子どもがいれば、親権を取れなかった場合は辛い別れがあります。しかし、「離婚して人生が終わった」と悲観的に考えてしまうよりは、「人生を再出発するための良いきっかけになった」と前向きにとらえるほうが幸せになれることは言うまでもありません。

心の持ち方ひとつで、第二の人生を前向きに歩むことができるはずです。

離婚で疲れ切り…人生終わった

夫婦が離婚をする場合、それぞれのカップルにはそれぞれの事情があり、離婚理由もさまざまです。一概に、離婚した事実をどのように考えれば、前向きに考えられるというものはありません。

しかし、離婚を後ろ向きに考えてしまい、いつまでたっても、新たな人生に前向きに進むことができない原因にはいくつかのタイプがあるようです。経済的な困窮や離婚相手に対する「許せない」という気持ちを抱き続けて、心身が疲れ切ってしまう場合などのケースが考えられます。

離婚したのに、生活水準を変えない専業主婦(主夫)

苦しい家計

まず、よくあるのが、結婚のために仕事を辞めた専業主婦(主夫)が、離婚をして、毎月の収入が減ったにもかかわらず、生活水準を変えず、お金に困ってしまうケースです。離婚をするときに財産分与や、慰謝料を獲得しても、再び、仕事を見つけて働きだすまでは月々の収入が激減します。

生活費を渡されていた結婚しているときと同じようにお金を使っていると、あっという間に蓄えは減ってしまいます。そうなると、せっかく自由になったのに、今度はお金に縛られることになってしまい、「こんなはずじゃなかったのに」と後悔するケースもあります。

離婚相手に対する怒りを忘れられず、どん底に

離婚原因はさまざまですが、相手に対する怒りや憎しみを忘れられずにいると、気持ちの切り替えがうまくいかないことがあります。相手側が有責配偶者で不倫や浮気などの不貞行為があった場合は、怒りの気持ちが消えないのは無理もありません。

しかし、相手に対するネガティブな感情を持ち続ければ続けるほど、過去と決別することが難しくなるのです。例えば、子どもの親権を持ち、相手側に定期的に面会交流させなければならない場合、子どもに会わせたくないと思うばかりに、面会期日を延期するなど相手をイラつかせるようなことをしてしまうと、余計なストレスを抱えてしまう羽目になります。

そのしわ寄せが子どもに行くようなことになると、子どもがかわいそうです。有責配偶者のせいで、親子そろって、どん底な気持ちになる必要はないはずです。

新しい生活に焦点を当てる

自分が憎しみを持ち、相手にそれをわからせようとすると、相手側にも自分に対する憎しみを生んでしまいます。そうなると、憎しみのキャッチボールが続き、いつまでも嫌な過去を引きずることになってしまいます。

相手側への怒りを無理に忘れようとすることは辛いことかもしれません。無理してまで、忘れようとする必要はないかもしれませんが、新しい生活に楽しみを見つけたり、やりがいを見つけることで、相手のことはどうでもよくなってくるものです。

一度きりの人生を「虚しい」「惨め」「絶望」と感じないために

離婚して人生どん底

それでは、一度きりの人生を、離婚によって「虚しい」「惨め」「絶望」などと悲観的に感じることがないためには、どうすればいいのでしょうか。

離婚後の人生設計をたてる

まずは、離婚をする際に、離婚後の人生の生活設計をしっかり立てることです。相手側に対する感情が強すぎるあまり、相手を苦しめたり、相手に対してダメージを与えることを最優先にしてしまってはいけません。あくまでも、自分の人生や、子どもの人生を優先して、交渉すべきです。

人生をリセットし、やり直す。再婚もあり

離婚によって、新たな人生を出直すには、まずは離婚を契機に、結婚生活をリセットする気持ちが大切です。これまでの配偶者がいない状態で、自分ひとりの、または子どもと一緒の新しい生活をどうすれば充実できるかを考えます。

誰か、他に好きな人ができたなら、条件が整えば、再婚して人生をやり直すことができる可能性もあるでしょう。まずは、離婚によって「人生をリセット」するという切り替えが大事になります。

「めちゃくちゃにされた」と考える必要なし

離婚した人の中には、相手側のひどい仕打ちを受けて、深く傷ついた人もいるでしょう。例えば、ドメスティック・バイオレンス(DV)やモラルハラスメント(モラハラ)といった肉体的・精神的な暴力を受け続けた場合、心身ともに疲れ切って、新しい人生を考える余裕がない人もいるでしょう。

こうした場合は、離婚が成立した後、しばらくは体と心をゆっく休めて、次の人生に向けて英気を養うことも必要になります。落ち着いたら、「ひどい相手と別れることができて、良かった」と気持ちを切り替えて、暴力と暴言によって失われた時間を取り戻すことを考えるべきです。

また、相手のギャンブル依存症や買い物依存症などによって、経済的に困窮した挙句、離婚した場合も同じです。これからは、余計な借金を背負う必要もないし、借金取りに怯えることもなくなります。

「人生をめちゃくちゃにされた」のは事実かもしれませんが、「めちゃくちゃにされた」と過去を後悔するより、「もうめちゃくちゃにされることもなくなった」と考えて、人生を取り戻すことに専念するという心構えが求められます。

人生の「失敗」を教訓に、離婚を「転機」に

人生の転機

苦労が多く、苦しかった結婚生活をきっぱり忘れて、新しい人生に踏み出すことができた場合は良いですが、なかなか割り切れない場合は、一度「失敗」について頭の中で検証してみても良いでしょう。

具体的には、好き同士で結婚したのに、離婚せざるを得なかった原因は何だったのかを考えてみることです。もちろん、相手が有責配偶者であった場合、相手のせいで離婚にいたったことは間違いありません。

それでも、自分の行動が相手の行動に何か影響を与えなかったのか、振り返って考えてみることも有益です。もし、何か配偶者の行動に影響を与える原因に思い当たる節があったなら、次に再婚するようにことがあった場合、教訓として生かすことができるかもしれないからです。

離婚を単なる人生の失敗で終わらせずに、次の成功のきっかけにすることができれば、それまでの人生が無駄ではなく、成功へ向けての「転機」だったと振り返ることができるはずです。

離婚した相手のことを忘れることが必要だけど、原因を考えてみることも大事と言うわけね。

すっきり忘れることができればそれでよし。できなければ、過去を検証して、次には失敗しないように教訓にするという心構えだね。

過去を引きずるのではなく、過去は経験として、現在や将来に活かすことが大事だということかな。

そうだね。ネガティブな気持ちを抱き続けると、ストレスになるし、新しい人生のためにプラスになりそうにないしね。

まとめ

好き同士で結婚したのに、離婚という結果に終わってしまうことは残念ではあるけれども、それまでの人生が全くの無駄になってしまったわけではありません。離婚を「転機」として、一度仕切り直し、新しい人生を歩むことができたなら、それまでの苦労や傷ついた心が「貴重な経験」であったと思えるはずです。

とくに、子どもがいる場合は、ネガティブな気持ちを持ち続けることが、子どもの健全な成育に対しても悪影響を与えることになりかねません。離婚交渉の中で、心の整理をつけて、離婚が成立したら、前に向かって力強く進んでいくことが大切です。