夫婦が離婚するときの理由として最も多いのが「性格の不一致」です。ひと言で性格の不一致と言っても、夫婦の争いの種になるきっかけは十人十色でしょう。しかし、最初は些細なボタンの掛け違いでも、日々の「嫌い」が重なると、怒りの気持ちは増幅してしまうものです。
共働きなのに家事をしない旦那にイライラ
最近は共働き夫婦が珍しくなくなりました。同じように仕事で疲れ、ストレスをためるのに、夫は外で発散し、妻は家事や育児に追われるというのはあまりにも不公平です。
家事や育児は「女の仕事」という考え方がある限り、夫は「手伝ってあげる」という上から目線になります。家事分担は、妻が夫を嫌いになる夫婦喧嘩の「火薬庫」です。
まるで家政婦扱い
結婚するまでずっと実家暮らしだったせいか、家事をしない夫でした。結婚して子供ができるまでの5年間は、ずっと共働きだったのですが、家事は女性のするものと思い込んでいたようです。やったとしても「手伝ってあげる」という感じ。
疲れて帰ってもお菓子を食べながらゲームをしていた時は「なんで私だけ?」「いつまでも自立できない子供のよう」と感じてしまいます。感謝の気持ちもなく、ケータイを見ながらご飯を食べる姿をイライラしながら見る毎日。私は家政婦でも母親でもない!
半分ずつと思い込んでるけど、全然違う
結婚する時に、「共働きだから、家事は半分ずつやろう」と言ってくれたけど、旦那はゴミ捨て、私はゴミ箱洗い。旦那が洗濯機のスイッチを押し、私が干す。これで半分ずつだと思い込んでるから困る。
家事をするのは嫌じゃないけど、ずる賢さが目についてしまうようになり、常識や価値観の違いも感じてしまうようになりました。何かいつも嫌なことを人に押し付けて、生きてきたような・・。根本的な人間性に疑問です。
子育て中、夫が大嫌いになった
子供を育てるということは、自分も人間的に成長することです。親になって初めて、自分以外の誰か(子供)のために生きるという意味が分かる人もいるでしょう。
しかし、「母性」という言葉を隠れ蓑にして、子育てが母親の仕事と信じて疑わない夫もいます。子育てと格闘する妻に対し、信じられない言動が出ると、もはや「レッドカード」で家庭から退場させるしかありません。
「なんとかしろ」と一言
最初の子供は、よく夜泣きをする子でした。3時間おきに授乳をして、終わったと思ったら数十分後に夜泣き。心も体も疲れ切っていた時に「眠れない!なんとかしろ!」の心ない一言がナイフのように突き刺さりました。
子供が病気の時に誘ってくる無神経な旦那
川の字で子供と一緒に寝ていた頃、子供が横で熱を出している時に誘ってきた時は、なんて無神経なんだろうと思いました。看病疲れをしている私への気遣いも、熱を出している子供を心配する気持ちも、全く感じられないです。
オムツの匂いを嗅いで、「臭い」と言って返却
赤ちゃんが生まれて、可愛いがってくれた旦那ですが、遊んでいる時にうんちの匂いがしてくると、「臭い」と言って私の所に連れてきました。「今忙しいから換えて」と頼むと「お前の仕事だろ」と言い放って、不機嫌に。
子供への愛情も、私への思いやりも感じられなくなりました。その後、子供が中学生になり、反抗的な言葉を口にするようになると、「育て方が悪い」と言われ、子供との会話も全くなくなりました。私はともかく子供への愛情を持てない親もいるんだなと思いました。可愛いのは自分だけなんですね。
尊敬できない旦那が嫌い
店員を論破したがる
ちょっと気に入らないことがあると、すぐに文句をつけるなど、常に上から目線。外食をしに行った時に、店の中で大きな声でクレームをつけ、店長さんが出てきて謝ってくれて、本人は気持ち良さそうでしたが、楽しいはずの外食が台無し。
子供への影響も心配ですし、その店の中にいた他のお客さんの気分を害したことにも気づかないなんて、人間としてどうかと思います。
旦那の冷たい一言が許せない
インフルエンザで苦しむ私に
夫がインフルエンザにかかった時の話です。「病院に連れていけ」「あれが食べたい」と、散々大騒ぎをして全快しました。案の定私が夫と入れ替わりで発症してしまいました。仕事も長いこと休んでしまっていたのも気になったし、何より高熱でフラフラでした。
夫に助けを求めると、「仕事が溜まっている。仕方ないだろ」と怒鳴られました。もしもこの時に、少しでも優しい言葉をかけてくれていたら、頑張れたかもしれません。嫌いになることもなかったかもしれません。
旦那の運転が嫌い
人は普段からわがままにふるまっていると、自分の思い通りにならなかったときに、我慢できなくなります。自分の感情をコントロールできず、周囲に当たり散らす態度は、とても恥ずかしく、一緒に居たくなくなります。
キレやすくて怖い
ちょっと強引に割り込みをされた・譲ったのに挨拶がないなど、ほんの些細なことでカッとなるところが嫌いです。車間を取らずぴったり前の車にくっついて嫌がらせをしたり、すれ違いざまに怒鳴ったり、恐怖を感じることが度々ありました。
感情のコントロールが出来ない人と一緒にいるのは、ストレスを感じます。いつか家族にも攻撃してくるんじゃないかと思うと、この人とずっと一緒にはいられないと思ってしまいます。ハンドルを握ると人格が変わる人がいると言うけれど、ハンドルを握った時に本性が出ているんだと感じています。
常に偉そうな態度の旦那がムカつく
「俺について来い」という男らしさに惹かれたはずなのに、一緒に生活していると、単に威張りたいだけの「オレ様」だったことに気付きます。チヤホヤしていないと機嫌が悪くなったり、身近な家族を見下し始めると、もはや面倒臭さを通り越し、一緒に居ると家の中の空気が悪く、酸欠状態です。
専業主婦をバカにしている
いつも職場の女性と比べられて、「なんでこんなことができないのか不思議」と罵られる。口を開けば「俺の稼いだ金だ」「誰のおかげで生活ができると思っているんだ」の繰り返し。
子供が成長したのでパートを始めれば、「いくらもらえるの?それっぽっち?」「今さら何ができるの?」と、バカにする発言。「今まで家と子供を守ってきたのは誰?」「あなたが安心して今まで仕事ができたのは、誰のおかげ?」と言ってやりたい。
いつも上から目線で息苦しい
日常会話に難しい言葉を挟んできて、意味がわからず質問すると、鼻で笑う夫。すぐに聞くんじゃなくて、まずは自分で調べたら?と言われたけど、興味もないことでものすごく負担でした。だからと言って知っているフリをすると、「どういう意味か知ってるの?」と嫌味なツッコミで面倒臭い。
子供達も同じで、家族で囲む食卓は夫がいると重苦しい雰囲気になりました。家の中が暖かい雰囲気になるのは夫がいない時だと気づき、家族であることの意味を失い、離婚を考えるようになりました。
まとめ
性格の不一致の中には、このような相手への不満が積み重なっていますが、人間であれば少しくらいの欠点はあるものです。自分の言動を振り返り、反省するところがないか考えてみたり、冷静に話し合う機会を作ってみたり、カウンセリングを受けてみるなどの行動が必要かもしれません。
ですが、必要以上に夫婦のどちらかが我慢をし続けるような状況ならば、心や体は弱っていきます。性格の不一致の中には「モラハラ」が潜んでいる可能性も大いにあります。その時は離婚という選択肢を視野に入れて考えることが必要なのではないでしょうか。