物事のすべてを自分中心に考えて、周囲の迷惑を顧みずに迷惑行動する自己中心的な人物が、職場や友人の中にいると、とても嫌な気持ちにさせられます。もし、妻がジコチューだと、安らぎを得る場所である家庭が「地獄」へと変わってしまいます。ジコチューな人は周囲の人の意見を聞き入れないのが特徴で、暴走を始めると誰も手が付けられません。ジコチュー妻にならないためには、自分自身でそのことに気付くしかないのです。
「ジコチューで行こう!」で家庭崩壊
「ジコチューで行こう!」というヒットソングがありますが、現実では、ジコチューが過ぎると、周囲の人間関係をことごとく壊します。職場やコミュニティーだと、ジコチューな人との関わりを少なくした理、避けたりする方法も見つかりますが、毎日顔を合わせる家庭ではそうもいきません。
もし、あなたがジコチュー妻だった場合、妻や子どもや義両親、親せきも、最初は指摘してくれるかもしれません。しかし、あなたがジコチューな行動を続けていると、そのうち、はれ物に触るような態度になり、誰も注意してくれなくなります。耐え切れなくなった夫は逃げ出し、家庭は崩壊するでしょう。
そうならないためにも、自分が周囲にストレスを撒き散らす「ジコチュー妻」になっていないかを、自分自身でチェックする必要があるのです。以下に、ジコチュー妻のチェックポイントをご紹介します。
ジコチュー診断1 いつも自分は正しいと思い込む
ジコチューな人は、プライドが高く、いつも自分が正しいと思い込んでいます。どんな些細なことでも、常に自分が人の上に立たないと気が済みません。
例えば、お茶の間でテレビのクイズ番組を見ているとき、自分の答えが「正解」だったりすると、とてもうれしい気分になります。もし、「不正解」だったり、答えが思い浮かばなかったるすると、「どうせ、夫もわからなかったはずだ」と相手を見下すことで、プライドを維持しようとします。
ジコチュー妻でなくても、人は誰しも、こうした性格の側面を持っているかもしれません。しかし、ことあるごとに、夫を見下して、自分が優位に立っていないと気が済まないようになっていると、ジコチュー度はかなり高いレベルです。
ジコチュー妻が迷惑なのは、自尊心やプライドが高いため、夫から間違いを指摘されたり、批判や注意をされるとプライドが傷つけられたと感じ、烈火のごとくキレて、自分の正当性を認めさせるまで攻撃を続けます。
誰でも、自分が大切にしていること、誰にも負けたくないことを一つや二つ持っていて、それについて自信をもっていることはあります。しかし、テレビのクイズ番組での出来事など、大事ではないことも含めて、何が何でも、夫の上にいなければ気が済まなくなっていると、あなたはもう、立派なジコチュー妻になってしまっていると自覚すべきです。
ジコチュー診断2 相手の立場になれない
ジコチュー妻の最大の特徴は、相手の立場に立って、物事を考えることができないことです。自分中心の考え方しかできないので、「もし、自分が夫の立場だったら」と相手の気持ちを慮る想像力が欠如しています。
このため、自分ファーストの発想で、相手のことを考えずに発言するケースが多々あります。当然のことながら、時には相手を傷つけてしまっていることもあるのです。家庭の中で、ジコチューな発言をして夫をやり込めた時、ジコチュー妻はプライドを満たします。
夫に対して言葉をかけるとき、「傷つけてしまわないだろうか」「どのような言葉で伝えたらいいだろうか」という配慮をしたことがない人は、「ジコチュー妻」になってしまっている恐れがあります。
また、夫婦で口論になったとき、いつも夫をやり込める人、さらに、口論でやりこめた夫を見て、「言い過ぎたかな」などと考えずに、プライドを満たした高揚感だけに浸っている人は、すでに「ジコチュー妻」になってしまっていると考えていいでしょう。
ジコチュー診断3 いつも自分の望みを優先する
ジコチュー妻の特徴は、がまんをしないことです。夫や子供の希望よりも、自分がしたいことを何よりも優先します。こういうタイプの人は、職場や友人にも、よくいるタイプではあるのですが、家庭の中で毎日それをやられると、周囲は疲弊してしまいます。
ジコチュー妻は、自分の思い通りに物事が進まないと気が済まず、家族のペースに合わせることもできません。例えば、家族で食事に出かけようという時、自分が食べたいものを何が何でも食べたくなります。
しかも、常に好きな食事が決まっているならまだしも、自分の気分によって、周囲を振り回します。「今日は和食の気分じゃないの」「あっさりしたものが食べたいわ」と、常に自分中心でメニューを決めます。
意見が対立した時は、相手を心にダメージを与える発言をしてまでも、自分の好みを通そうとします。例えば、夫がとんかつを食べたいと言い、ジコチュー妻がソバを食べたいとした場合、ジコチュー妻は夫に対し、「脂っこいモノばかり食べるから、そんなにぶくぶく太るのよ」とか、「そんなもの食べて、血圧は大丈夫なの?」などと発言し、夫の心を折り、ソバを選ばせようとします。
ジコチュー診断4 人に愛情を注げない
ジコチュー妻は、自己愛が強すぎるため、他人に愛情を注ぐことが下手なくせに、自分はいつも周りから愛されたいと思っています。自分中心でないと気が済まない性格も、自己愛が強すぎるところからきています。自分の思いと、周囲とのバランスのとり方がうまくありません。
人に何かをしてあげることはせずに、何かをしてもらうことを望みます。たまに気が向いて、ひとのために何かをすると、必ずと言っていいほど、その見返りを求めます。そして、自分がその人にしてあげた行為よりも、見返りのほうが大きくないと損した気分になります。
もちろん、物事を損得勘定で考える人は多く、見返りを求めることは珍しいことではありません。しかし、ジコチュー妻の場合は、その相手が家族であるというところに厄介な問題があるのです。見返りを求められる側は、家庭内ぐらいは、損得勘定抜きでいたいのに、常に緊張感を強いられて、嫌な気分になってしまうのです。
無償の愛をそそぐべき子どもにも、そうしたことを求めているなら、あなたのジコチュー度は極めて高いと言わざるを得ません。
ジコチュー診断5 自慢話が多く、周囲を見下す
ジコチュー妻は、家族の中で女王様でいたいがために、無意識のうちに、夫や子どもを自分よりも見下しています。
こうしたジコチュー妻の家庭内での態度は、日々の言動に極めて分かりやすい形で現れます。その特徴は、「自慢話」が多いということです。例えば、いかに自分が幼少期に優秀な子どもだったかとか、現在や過去の自分がいかに周囲に評価されてきたかとか、自慢話をすると止まりません。
こうしたジコチューぶりのタチが悪いのは、一歩家を出ると、周囲に対しても優越感を感じたいがために、夫や子どもに対しても、周囲から評価されるような人物になることを求めることです。
分かりやすい例で言うと、子どもの習い事や学歴です。ジコチュー妻は、家庭では教育ママであることが多いと考えられます。
自分の子どもを他人の子どもと比較し、勝っていると考えられると優越感を感じ、劣っていると感じたら、自分の子どもに改善するように強要します。親なら当然のことと考えられるれる程度ならいいのですが、そのプライドの高さから、度を越した形で子どもに対する支配を強めがちです。
子どもに対する接し方が、自分本位になっていないかを、よく考えてみてください。少しでも、思い当たる節があれば、ジコチュー妻になってしまっている可能性があります。
まとめ
自己中心的な考え方には、誰もが陥る可能性を持っています。しかし、ジコチュー妻になってしまうかどうかの分かれ目は、他者の意見を聞く耳を持っているかどうかだと言えます。もし、自分が他社の意見をきっかけに反省すれば、ジコチュー妻にならなくても済むのです。
これに対し、ジコチュー妻は、自己主張が強く、「自分が正しい」「自分が誰よりも優れている」という考えを根底に持っているため、夫や周囲の意見に耳を貸しません。むしろ、間違っているのは夫や周囲のほうだと決めつけ、それをみとめさせるまで攻撃を加えます。
次第に、夫も周囲も、ジコチュー妻に意見することをやめます。気に障ることを言えば、返り血をあびて、心身ともに疲れるからです。しかし、ジコチュー妻は、「夫や周囲は理解した」と都合の良い解釈をして、プライドを増殖させ、ジコチューぶりを過熱させます。
ジコチュー妻にならないためには、誰もが陥りやすいジコチュー妻の特徴を自分でチェックし、周囲に耳を傾けて、常に自分を戒めることが大事です。