本来自分の家は、疲れを癒し、くつろぎ、心身ともに充電する場所であるはずです。そんな我が家に対して「帰りたくない」と思ってしまうということは、本当に辛いですね。状況や考え方は人それぞれではありすますが、この記事が何かの気付きになれば幸いです。
帰宅恐怖症の原因は?
家に帰るのが怖くなる理由の一つに、帰った途端にまくし立てるように責められるケースがあります。浮気を疑われて「どこで何してたの?」「随分遅いね」と、チクチクと言われ質問攻め。浮気なんかしていないと何度言っても信じてもらえない。
あるいは、「どうしてあなたはそうなの?」「そんなだからダメなのよ」と、やることなすこと全てにダメ出しをされ、妻の言うことが説教に聞こえてしまうなど。
さらには、家に帰っても「お帰りなさい」などの言葉は一切なく、空気のように扱われる、いわゆる「無視」です。
ここまで読んでどうでしょう?私は学校や職場で起こり得る「いじめ」や「パワハラ」、もしくは毒親による「支配」のようなものが夫婦間でも行われているように感じてなりません。
帰宅恐怖症のチェックポイント
家に帰るのが怖くなってしまった人は、あらゆる方法で帰宅するのを遅らせる、もしくは帰らないで済む方法を考えて行動します。家の外に楽しみを求めていると言うよりは、時間を潰す場所を探すと言うイメージです。
具体的には、飲みに行って時間を潰す。ネットカフェなどで時間を潰す。残業や出張を好んでする。コンビニや車の中で時間を潰してから帰る。公園や駅のホームの椅子に座って、ただじっと時間が過ぎるのを待つと言う人もいます。
このような行動がある人は、帰宅恐怖症になっているのかもしれません。人間は自分の居場所を探し求めるものです。子供は学校に居場所がなくなると登校拒否になります。大人だって同じです。
もしも家の中に自分の書斎などがあり、自分の居場所を確保することができるのであれば、帰宅恐怖症であっても、なんとか家で過ごすことはできるでしょうね。
帰宅恐怖症になる人の特徴と解決法
自分の意見を伝えるのがうまくいかない人。
我慢してしまう人。
などが、帰宅恐怖症になってしまうような気がします。
こういう人は、話し合うということが苦手なことが多いので、夫婦のコミュニケーションがうまくいかず、お互いを理解しあえないという状況に陥っていることがよくあります。逆に言えば、本音で話し合うことができたら、解決することも多いのです。
そこで、話し合いをする上でのポイントを挙げてみます。
感情バトルにならないように
話し合いをしようとしていたはずなのに、段々と声が大きくなってヒートアップしてしまい、お互いが自分の感情のままに言いたいことを言い合っているだけ。これは話し合いではなくただのケンカです。
一方的な要求をしていたらうまくいかない
話し合いで起こりがちなのが、自分の不満ばかりを訴えて、こういうところが嫌だとか、こうして欲しい、などということばかりを繰り返してしまうことです。
例えば、子育て中の妻はストレスも多く、1日中子供の世話をしていれば、帰ってきた夫に「助けて欲しい」と思うでしょうし、休みの日は一緒に公園に行きたい。と思ったりもするでしょう。
夫は会社でストレスを抱えていたら、休みの日はゆっくり寝ていたいと思うこともあるでしょうし、残業を断れないこともあるかもしれません。
自分も大変だけど、相手も大変だ。と、相手を思いやる気持ちがないと結局は自分の意見を主張するだけの堂々巡りから抜け出せなくなってしまいます。
論破禁止
いかにも自分が正しいんだということを押し付けるように、自分の言動を正当化して論破するのはよくありません。夫婦のあり方に関しては、何が正しくて何が間違っているということはないのです。
論破した側は気持ちいいかもしれませんが、相手は「やっぱりわかってもらえない」という嫌な後味だけが残り、逆効果です。
定例会議的な時間を作る
問題が起こってから話し合おうとすると、どうしても感情的になってしまいます。なので、定例会議的な時間を作ることも大切です。週に一度でも、一月に一度でもいいと思うのですが、必ず向き合って話をする時間を作ること。
話し合う内容がなくても、お互いが何を考えてどのような価値観を持っているのかを知るというのは、とても大切なことです。
まとめ
妻のいる家に帰るのが怖いと思う、「帰宅恐怖症」は、夫婦間での話し合いの時間が不足していることが原因のすれ違いであれば、うまくコミュニケーションをとり、本音で話し合うことで解決するパターンもあります。
ですが、話し合いの方法によってはなお一層の亀裂が入ってしまうこともあります。相手に対して思いやりの気持ちを持ち、自分のことというよりも、夫婦にとってどうするのが一番良いのか、アイディアを出し合うくらいの気持ちで話し合ってください。
また、どんなに自分が冷静に二人のことを考えるようにしたとしても、相手がずっと自分の利益ばかりを主張し続ける場合は、夫婦を継続すること自体に無理があり、離婚という選択を考えた方が良いかもしれません。
自分を変えることは自分次第でできることですが、相手を変えることは不可能なんです。残念ながら。